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社員からのメッセージ

2020年 新卒採用 今泉 徹也

巨大プロジェクトへの揺るぎない挑戦とやりがい

2020年 新卒採用 今泉 徹也
オマーン国営石油会社(OQ)出向中

経歴

大学・大学院では資源工学を専攻。2020年4月に入社後、約4ヵ月の国内研修を経て、東シベリアの既存プロジェクト管理に従事。2021年6月からは二酸化炭素地中貯留技術研究組合に兼務出向しCCUS関連の研究活動にも従事。2023年1月からオマーン国営石油(OQ E&P)へ2年間の予定で技術研修のため出向中。

現在の仕事内容

当社では2012年からオマーンの国営石油会社(OQ)へ若手技術者を派遣する海外研修が行われています。私は10人目の研修生として現在OQに出向しています。

現地ではOQ側から提案された研修内容を基に、オマーン国内にある油ガス田の埋蔵量評価や貯留層の性状評価を行っています。具体的には、坑井で深度ごとに測定された圧力データから油ガスの胚胎区間を同定して地質担当者の検層解析結果と照らし合わせる作業や、坑井テスト解析による貯留層の性状評価、減退曲線法による埋蔵量の推定等を行っています。

2020年 新卒採用 今泉 徹也

現場見学

実際に現場で測定された生データには、教科書通りにはいかない難しさがありますが、他のエンジニアと議論しながら自分なりの仮説を立てて作業を行うことで、オペレーターならではの経験を積めていると感じています。

また、当該研修では現場見学の機会も多く計画されています。本社側、現場側双方のオペレーター業務を体験できる機会は日本では限られており、今後の業務を行う上での財産になると感じています。

やりがい、魅力

石油・天然ガス開発は、直接目で見る事が出来ない地下を相手にした非常にスケールの大きい事業です。昨今、カーボンニュートラルの重要度が高まる一方、今後も石油・天然ガスは世界で必要とされるとも言われています。もちろんより環境に配慮した開発が求められており、当社でも石油開発と親和性が高いCCSの事業化に向けた活動も行っています。大きく変化するエネルギー業界の中で、これからのエネルギー供給には何が求められるか考えながら、新たな事業の妥当性、必要性の根拠となる分析を行うことは、エンジニアとしてやりがいに溢れています。

日本に限らず、世界を相手に大きな仕事を行うのが石油開発です。各分野のプロフェッショナルと共に巨大プロジェクトを動かす一端を担えることの魅力は格別だと思います。

2020年 新卒採用 今泉 徹也

オフィスから臨むマスカットの街並み

駐在中の生活

日本でオマーンという国名を聞くのはサッカーの試合等に限られるかもしれませんが、実は過去に王家に日本人が嫁ぐなど、意外なつながりがある国です。治安はとても良く、大変過ごしやすいです。
夏場は酷暑となり屋外での活動は厳しいですが、気温が下がる冬から春にかけては業務終了後に同僚と登山やフットサルをするなどしてリフレッシュをしています。

2020年 新卒採用 今泉 徹也

マスカット周辺のダム湖

2020年 新卒採用 今泉 徹也

OQメンバーとの登山

オペレーター企業に日本人は1人ですが、同僚はオマーン人を含め皆人柄も良く、また伊藤忠商事マスカット事務所にもお世話になっています。私にとっては初の海外での長期生活ということもあり、赴任前は若干の不安もありましたが、実際に生活を始めると会社のサポートもあり充実した日々を過ごせています。

2020年 新卒採用 今泉 徹也

現場での夕食の様子

現場見学期間中は砂漠の中にある施設に滞在します。オペレーションを行う間、食事なども含めてコントラクター企業のスタッフたちと同じ空間で交流を深めることで、現場の業務の流れや様子を体感できています。

当社の特徴

当社の特徴として、距離感の近さがあると思います。当社は少数組織であるためか、社員同士の距離が近く、入社以来、先輩社員と壁を感じることはありません。若手でも自由に発言・議論しやすい環境が整っています。また伊藤忠商事との距離も近く、常に協働して業務を行っています。私の場合、二酸化炭素地中貯留技術研究組合の業務では、日々当社と伊藤忠商事間で議論する中で、自分のアイデアを伊藤忠全体の意見として取り上げてもらいました。組合員各社が出席する技術委員会で自らプレゼンをする機会もあり、若手の頃から一人の人材として活躍の場を与えてもらっています。

また当社では幅広い業務を行いますが、必要な場合は技術的に深く掘り下げて検証する機会も多く、エンジニアとしても成長できます。各種評価のために様々なソフトウェアも揃っていますし、最新の状況をキャッチアップするため研修に参加する機会も多くあります。

入社希望者へのメッセージ

当社では石油開発という幅広い分野かつとても面白い業務に関わることが出来ます。昨今の脱炭素の流れを踏まえたCCS事業など、今までとは異なる分野も加わり更に業務の幅は広がっています。                 
大きなプロジェクトに関わりたい、エネルギーの仕事をしたい、海外と関わる仕事がしたい、大学時代の専門を活かしたい、新しいことに挑戦したいといった想いがある方は是非応募してください。また当社は研修体制も充実していますので、業務に興味があるのに海外に赴任するのが不安、英語が苦手だからといった理由で諦める必要はなく、まずは話を聞きに来て頂ければ優しい先輩方が色々教えてくださると思います。

オマーン国営石油会社(OQ)出向中 今泉 徹也  2023年7月

スケジュール

AM 8:30 出社
自宅から会社のオフィスまで自車で向かいます。運転マナーも比較的良く、左ハンドルに慣れてしまえば、運転は特に難しくありません。
オマーンは車社会で、どこへ行くにも車が必要ですが、その分道路は整備されています。交差点では片側5~7車線ある個所も多いです。

AM 9:00~9:30 メールチェックおよび職場の同僚と現況シェア
中東では朝の挨拶やコーヒーを飲みながら話す雑談がとても重要であり、部署メンバーとお互いの業務の進捗状況等についてすり合わせを行います。部署内は複数の国籍のメンバーが働いています。

AM 9:30~11:00 坑井テスト解析のブラッシュアップ
実施した坑井テスト解析の結果のフィードバックや同僚からのコメントを受け、モデルのチューニングや再検討などを行います。

AM 11:00~12:00 
友人の退職セレモニーに参加

友人であるメンバーが転職する事となったため、その退職セレモニーに参加しました。オマーンでは転職でのキャリアアップが一般的であり、メンバーが入れ替わることも多いです。一方で、これまで築いた関係は続きますし、諸先輩方がそれまでに築いた個人的な関係がビジネス等にも繋がることもあるそうで、私もこれからに繋がる関係を構築したいと思っています。

AM 12:00~13:00 ランチ
OQのオフィスは大きなモールの中のオフィス棟にあり、ランチは大型スーパー内の料理の量り売りコーナーやフードコート内のお店でとることが多いですが、外にあるレストランへ行き皆で食べることもあります。日本人が畳の上に座るように、中東では絨毯の上に座って食事をとることも多いです。写真の様な大皿の料理は5~7人ほどでシェアして食べます。

PM 13:00~PM18:00 減退曲線法による埋蔵量分析
減退曲線法で埋蔵量を推定するための入力データ整理、整理したデータをソフトへ入力などの作業を行います。新しく使用するソフトウェアのためマニュアルを確認しつつ、周囲の同僚等にも質問しながら作業を進めます。

PM 18:00 業務終了
OQはフレックス制のため、所定の労働時間後の退勤時間は自由となっています。退勤後、普段は同じモール内のスーパーで買い物等をして帰ることが多いです。
この日は伊藤忠商事マスカット事務所のお客様との会食にお誘い頂きました。伊藤忠商事マスカット事務所の所長さんや駐在員の皆様にも常に気に掛けてもらっており、何かあれば安心して気軽に相談させてもらっています。

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