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アゼルバイジャン(BTC Pipeline)

アゼルバイジャン(BTC Pipeline)

BTCパイプラインはアゼルバイジャンを初めとするカスピ海の原油輸送の主要な輸出路である。

同パイプラインはアゼルバイジャンのバクー近郊のサンガチャルターミナルからジョージアを通りトルコの地中海に面するジェイハンに至る全長1,768km、通油能力最大120万バレル/日の世界第2位の長さを持つ石油パイプラインである。またパイプラインルートには、いくつもの山岳地帯が存在し、同パイプラインが通過している最も標高が高い場所では2,830mにもなる。

2002年6月にCIECOはITOCHU Oil Exploration (BTC) Incを通じプロジェクト事業体であるBTC Pipeline Companyの3.4%の株式を取得し参画している。

同パイプラインは、当初高額な建設費にかかわる経済的な問題、地政学的リスクの高さ、並びに環境への対応及び地域住民との調整等が難航し、建設が容易に進まなかったが、関係者の弛まぬ努力により2006年5月に通油可能となり、同パイプラインを通過した最初の原油が同年6月4日にジェイハンから出荷された。

アゼルバイジャン(BTC Pipeline)

BTCパイプラインプロジェクトは総プロジェクトコスト約34.9億ドルのうち、約26億ドルの外貨借入資金をプロジェクトファイナンスにより調達した。

スポンサー11社とIFC, EBRDの2国際機関、JBICや米輸銀他欧州各国のECA6機関、民間銀行15行、NEXI, OPICの保険機関と多数がプロジェクトに参画した。

こうしたMulti-Lenderによるプロジェクトファイナンスのクロージングに当たってはスポンサーやレンダー、ホスト国政府など関係者総数78機関により、総計17,000もの署名を必要としたほど膨大且つ複雑な融資スキームを構築しての巨額融資であった。

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